「え…?」


「ずっと好きだった…。

一ノ瀬を忘れられなくてもいい。

俺が…美愛を幸せにしたいんだ…」


「蓮くん…。

あたし、蓮くん好きになればよかった…。

でも…ごめんなさい…。

今はあたしには柊弥しか考えられない…」


「そう…だよな。俺こそごめん…」

「蓮くんは謝らないで…悪いのはあたし…」ガラガラガラガラ!!バン!

ドアの前に息を切らしていたのはさっき人質になっていた彩。

「彩っ…無事だったの?!」

「無事だけど…美愛!あんた一ノ瀬と別れたの?!」

「だって…彩になにするか分からないって…」

バン!