彼は冷めた王子様


あたしがその手紙を読むのを待ってても
全然読もうとしない。

「…それ、読まないの?」

「別に。これ読んだら女と会わなきゃい
けなくなんだろ」

「せっかく勇気だして書いてくれたんだ から読むのっ!はいっ!」

「……はぁ。俺がこいつと仲良くしても いいわけ?」

「それは…っ。っもう!きっと勇気 出 して書いたんだから読んでっ」

「……ったく…」

パラッ