「この黄色の帽子、柊弥かぶってみてっ」
「ん?あぁ」
え。予想以上…。
「似合すぎだよ、柊弥さん!尊敬する!」
「そ?さんきゅ」
「うん!あたしかぶったら…」
あ、キノコみたい。
「ぶっ…。キノコみてぇ」
「それ、言葉にださないでよ〜…。
あたしだって思ったのに…グス…」
「わりぃ…ついな」
あたしはこの帽子でじゅうぶんだもん。
柊弥は嘘つかないんだから。
「あ、お前さ、マフラーもってないっけ?」
「そうだよ…?」
「ん。じゃあ買いにいくべ」
「えっ?」
「マフラーなかったら寒そうだから」
柊弥、そんなところまで考えてくれてたの?
嬉しすぎて照れるよ。

