彼は冷めた王子様



その勢いはあたしと柊弥までもをひっぱっていく。

「「2人とも!!あぶない!」」



ゴロゴロゴロゴロ



「美愛!大丈夫か!!?」
柊弥…。

「っ!いたい…!」

激痛が襲ってきた。

痛い…痛いよ…。

経験したことない痛み。

「い…たいっ…グスッ」

「俺、先生に連絡するから待ってろよっ」

どうしよう…痛すぎて言葉がだせない。

「あ!先生?!柊弥です!!
今、美愛が…!

すぐ来てください!!」

「し…ゅ…」

「なんでだよっ!なんでいつも怪我すんのは美愛なんだよっ…!

意味わかんねぇよっ…」

「だ…い…じょ……ぶだ…よ」

「美愛はなんでこんな時まで無理すんだよっ…」


「2人とも!!」

「先生!」