彼は冷めた王子様


あたしはしぶしぶ柊弥のパーカーを着た。


「お前やっぱ小さいんだな」

思ってたとおりぶかぶかで。



「し、柊弥がでかいんだもん」

「はいはい。ま、それもなんか可愛くていーけどな」


柊弥は最近いっぱい可愛いっていってくれる。

それが嬉しい。


「そんな事ないけど、…ありがと」

また柊弥は苦笑いをした。

「ん」

柊弥のパーカーからいい匂い。洗剤かな?

柊弥の匂い。

あたしの好きな匂い。