彼は冷めた王子様


「ん」

そう言われて渡されたのは柊弥がワイシャツの上から着てたパーカー。

「えっ…!いいよっ!柊弥寒いよっ」


「いいよ。俺男だから寒くないし」

「…あたしこそさむくないもん」

「うそだ。お前は女なんだから着てろ」

「え…だってー…」

「いいから…な?」

柊弥から顔を覗きこまれる。

うぅー…まけた…。