彼は冷めた王子様



寒い。山登りって。


「ていうかぼこぼこね、道が」


「うん、歩くの大変」


それでもあたしたちはきっと少しずつ登れてってる。

柊弥はあたしの手を引いてくれてる。

それが一つの優しさなんだろうなぁ。