手と耳は直接雪があたっていたので霜焼けになった。

「いたいねーっ霜焼け」

「手つないでない方冷たくて死にそう」

「うんうんっ」

「寒いのにそんな元気でうらやましいわ」

「そ?いや、寒さなんてなんてことないじゃん?

いざとなれば柊弥がいるしっ♪」

「……なにそれ」

「ん?そのまんまだよっ。

えっ。ちょっ歩くのはやっ…」

と思ったらいきなり立ち止まるし。

「…その時は美愛があっためてよ」

ひっ。ほ?あたしが…柊弥を?

「えっ…」

「決まり。んじゃあ行く」

「ちょっとっ…」

耳、赤くなってるよ、柊弥。

柊弥、寒い冬はずっと一緒にいようね。