テスト当日*


「お前はやればできるんだ。

これで赤点とったら冬は俺と過ごせないことも多くなる。

それは俺も嫌だからーーー…

赤点まぬがれてこいよ」

あたしは今、真っ正面に柊弥がいて、柊弥はあたしにつぶやいている。

「わかった…!絶対まぬがれる」


そしてテストが配られはじめた。



「「はじめ!」」

あっ。これ柊弥がよく出るって言ってた…。

これも、これも、一つ一つやり方教えてくれたやつ…。

柊弥はすごい…。あらためて感じた。