「あたし、ちょっとだけ理科できるようになった気がするよ」
理科の授業、柊弥と昨日予習したおかげか結構わかる。
「よかったじゃん。
理科が1番手かかったから…はぁ」
「うっ…。ごめん…」
「ま、いーけど」
柊弥は机の陰で携帯をいじってる。
「よくもまぁ…余裕なんですね?柊弥は」
「じゃなきゃお前に勉強教えられてないから」
バカにされてるし。
「そりゃ、あたしはっ頭悪い女よーだっ」
「分かってくれたならよかった」
「ばっ!そこは否定してよっ!」
「否定する理由ねーよ」
「いーよ、あたし、絶対赤点まぬがれるんだから…っ」
「期待しないでテスト待ってるわ」
もう!この人の毒舌っ!
なおらないのかねっ!
あたし達は今日も放課後、図書室で勉強です。

