いきなりここに来たこいつ。

俺はさっき、まぁ…。

さっきってのは、転校生と美愛がキスするって決まった時。

俺は見てらんなくて、ここにきた。

いきなりここにくるとは。

つかこいつ、転校生とキスしなかったんだな。

それを聞いた時俺の心の中にあった大きいモヤモヤがとんでいった。

んで、こいつは今俺の胸の中。

「ったく…お前はさ、ほんと俺にどんだけハラハラさせんの。

男につれてかれそうになったりコンテスト一位に選ばれたり…。

なぁ…。どんだけ俺が、焼きもちやいてるか…わかってる…?」

きっとこいつは俺の気持ち分かってない。
お前がモテすぎて毎日どんだけ焦ってるか。

どんだけ焼きもちやいたか。

どんだけ…お前の事好きかも。

「ごめっ…ん…。
あたしはっ。柊弥だけだから…。

柊弥だけをいつだって見てるっ…。

あたしだって柊弥がモテすぎて焼きもちやいてるっ…。

あたしはっあたしはっ…、」


ギュウッ
さっきより強く…強く抱き寄せる…。