屋上。

あたしが大好きな場所。



バンッ

あたしは扉を勢いよく開けた。

一面にはいっぱいカップルがいる。

その中で…ちょっとだけ他の所より高くなっている場所がある。

2人でよく昼ごはんを一緒に食べた場所。

そこには…まわりが2人でいる中、1人だけでポツンといる男の人がいた。

あたしはその彼のそばに行く。

「柊…弥…」

柊弥は目をまん丸にして。

「なんで…」

「…あたし、颯太とキスしてない。

颯太とちゃんと話してきた。

けじめ…つけてきたよ…っ。

だから、そんなにっ…拗ねないで…」

涙がでてくる。なんで…。


柊弥はあたしの事を胸に引き寄せてくれた。