「あたし…やだよ…。…できない」
やだやだ…。
「美愛は…一ノ瀬が好きなんだろ?」
「え…?」
「付き合ってるじゃん」
「そ、そうだけど…」
「俺は、お前の事まだ…好き。
だけど、一ノ瀬には絶対勝てねぇ。
中2の冬はほんとにごめん。
許さなくてもいい。
けど、これだけは分かって。
俺は美愛に本気で恋してた。
今も…な。
けど、時間かかるかもしれないけど、お前の事は諦める。
だからお前は一ノ瀬のとこいけ。
幸せになってこい」
あたしはきっとあの事件がなかったら絶対颯太とずっと一緒だった。
あたしも本気で颯太が大好きだった。
でもごめんね。
あたしは…あたしの事を闇から連れ出してくれたのは柊弥だからっ…。
「ありがとうっ颯太!
あたし、颯太に恋してよかったよ!
柊弥んとこ行ってくる!」
あたしは飛び出した。
そのせいか会場はもっとざわついていたが気にしないで。

