俊平はネックレスを外してしまい、初給料を全部つぎ込んだというネックレスをつけてくれた。




「初給料だけじゃなくて、お前に俺の全部やる」




俊平はそう言ってあたしに腕を回し、うなじの辺りに唇を這わす。




「雫……」


「ん?」


「……俺な」





言いにくいことなのか俊平が次の言葉を口にするのに時間がかかってる。



あたしは黙ったまま俊平の次の言葉を待った。





「………あと少ししか生きられねぇ」




えっ?




一瞬で頭が真っ白になった。



俊平は今、何を言った?



生きられないってどういうこと?