「お兄ちゃん、死ぬの覚悟してたんだよ」



えっ?



ユウカさんはゆっくりと話し初めてくれた。




「お兄ちゃん、ちょっと前に怪我した時あったじゃん」



ユウカさんと一緒に出かけていて電話がかかってきて、病院までかけつけた時だ。



確か、あれは銀桜ってところの人たちに復讐されたって。




「あの怪我を負わせたの、銀桜ってとこの副総長だった人なんだ。前にシュンさんが銀桜潰して、簡単に言えばその仕返しで椿を潰しにきた」




まるで映画の中の話みたいなのに、タクミさんや俊平には現実なんだ。



ふたりはそう言う世界にいたんだ。




「お兄ちゃんが襲われた日から毎日椿連合の誰かが襲われ始めた」




そう言えば、お葬式の日に怪我してる人がいっぱいいた。