サヨナラのしずく

いつの間にか俊平の腕に包まれ眠ってしまっていたあたしは重さを感じて目が覚めた。



その重さの犯人は俊平で、あたしの腰に俊平の足が乗せられていた。



あたしは俊平を起こさないように、その足をそっと動かそうとしていた。




「ん?どした?」




薄目をあけ、寝ぼけた声を出す俊平。



どうやら起こしてしまったらしい。





「ちょっと重かったから」


「ん」




そう言って俊平は足をどけてくれ、あたしを抱き締める腕に力を入れた。




「まだ寝るの?」


「今何時?」


「わかんない」




部屋に時計なんて置かれていないし、携帯はソファーに置いてる鞄の中。