カズキさんたちのいるカウンターへ向かう途中も、俊平はいろんな人から声をかけられてる。



そしてカズキさんたちのいるところまで戻ると、二人並んでカウンター席に腰をおろした。





「腹へってねぇか?何か食うか?」


「うん、食べる」




そう言うと、俊平はカウンターの中にいる人にビールと適当に食べ物を頼んでいた。




「俊平」


「うん?どうした?」




あたしが俊平の名前を呼ぶと優しい声で聞き返してくれる。




「さっきの人が言ってた、うちに来いってなに?」


「あの人、俺が連合に入ったときの総長だった人でな」


「うん」




たから俊平は敬語使っていたんだ。