俊平とあたしは奥のソファー席へと向かった。



そこには数人の男の人と、まるでキャバクラかと思うような派手な女の人たちが偉そうに座っていた。





「よぉ、シュン。元気だったか?」


「変わりなくやってます」





真ん中に座るスーツを着た男の人がそう言うと、俊平は敬語で答えた。



敬語を話す俊平にちょっと驚きながらも、俊平より先輩なんだと勝手に理解した。





「新しいコレか?」




そう言いながら、スーツの男の人は小指をたてる。





「俺の女の雫です」




俊平はそう言って、あたしの後頭部を押さえてお辞儀をさせた。