竜聖のその姿に あたしもつられて強張る。 「うん、男装はしない。 …でも、 喧嘩のことは約束出来ない。 関係ない人たちが 怪我することになるなら あたしの正体がバレる方が良い。 それだけは分かって欲しい」 竜聖から目線を逸らさずに あたしの想いを告げると、 「…分かりました。 麗さんのお願いです。 断れるわけないですよ」 眉をハの字にして 困ったように笑ってくれた。