お母さんの、

少し甘めのチキンライスが
トロトロの卵に包まれた
優しいオムライスが食べたい。




お父さんの、

少しべちゃっとしてるけど
あたしの嫌いだったピーマンは
入ってないチキンライスに
平べったい卵が乗ってる
オムライスが食べたい。







考えないようにしてたはずなのに
結局あたしは思い出に浸る。






…そうじゃなくて、





きっとあたしの周りには
お父さんとの思い出が溢れてる。




ひとつ、ひとつ。


あたしが生きる今に、
お父さんが生きてる。