私の肩に頭を預けて、ぎゅーっとしてくれる。




周りの瑠衣の友達は、もう見慣れたように無視している。






「………じゃあ、どこ行くか決めないとな。」





嬉しそうな瑠衣の声に、私の頬も緩む。







「夏しか行けない所がいいな。」



「祭りとか海とか?」



「うん。彼氏と2人で行ってみたかったの。」




優也の時は、行けなかったんだよね。




プールは行ったけど。





「花火もしたいな。」



「じゃあ、海行って花火するか。」



「うん。」





すっごい楽しみだな。






ーーー思い出に残る夏が始まる