「そういえば、あと一週間で夏休みだよね。」
お昼に希望と過ごすのは相変わらず。
今日も快晴な空の下、2人で屋上で食べていました。
「やっぱり、彼氏がいる夏は特別だと思うのよね。」
お互い、恋人が出来て一ヶ月が過ぎ。
もうすぐ夏休みです。
「最近、美幸の方はどう?ーーって聞くまでもないか。」
「え?」
「だって、瑠衣くんがあれだけ溺愛してるんだもん。聞く必要なくない?」
そうなのです。
私が髪を切ったあの日以来、
瑠衣はすごく甘々になって。
学年中に知れ渡りました。
おまけに瑠衣はモテるから、女子の視線がすごく痛い。
けど、そんな時は瑠衣や希望、クラスのみんなが助けてくれるんです。

