「瑠衣、はよっ」



「うーっす。」




あ、瑠衣が来たみたい。





教室の扉の方を向くと、瑠衣と目が合った。






見開かれた目に、驚きの表情。




少し、面白い。





「美幸、お前……。」




「おはよう、瑠衣。」





瑠衣は私の隣に来ると、突然私を抱きしめた。





「っ?!」



今度は私が驚く。





「めっちゃ可愛い!」



瑠衣の言葉に顔が熱くなる。





教室の真ん中で、私を抱きしめる瑠衣。





当然、注目の的。






「瑠衣!お前と相川って、できてたのかよ!」



「美幸、瑠衣くんと付き合ってるの?!」