「瑠衣ーっ!」
部活が終わり、水泳部がいる室内プールの入口から中を除くと
水着姿の美幸が駆け寄ってきた。
「ごめんね。もう少し時間かかると思うの。待っててくれる?」
濡れた瞳で見上げられ、心臓がドキっと跳ねた。
「わかった。じゃあ、入口の外で待ってる。」
「うん!」
そのまま、またプールに向かう美幸。
俺は、外に出た。
「そういえば、もうすぐ夏休みだなーー…。」
今年は美幸と、デートとかしたいな。
そんなことを考えながら、立っていた。
「お前、何やってんの?」
この声が聞こえた方を振り向くと
優也がいた。

