「どうした?」 「今日、その……私も部活があって…」 照れたように、顔をほんのり赤くしているのは、もちろん美幸だ。 「だから……その…」 何で、そんなに可愛い仕草するわけ? 恥ずかしさで続きを言えない美幸。 俺から誘ってやるか? 「じゃあ、一緒に帰るか?」 「うん!」 嬉しそうな美幸の様子に、思わず笑顔が零れる。 美幸が俺のこと好きじゃないのは、わかっている。 けど、これから美幸をたくさん笑顔にさせて たくさんの幸せを与えてやりたい。 それで、いつか好きになって欲しい。