その言葉を発した君が あまりにも真剣な表情だから、 その澄んだ瞳に頼りたくなった。 「………瑠衣。」 突然抱きついた私を、 瑠衣は優しく受け止める。 「ん?」 その優しい声に、包まれたい。 「私っ、今、瑠衣を裏切ろうとしてるよ。」 耐えられなくなって流れた涙。 「うん。」 「きっと、酷いことしちゃうし、瑠衣はいっぱい傷つくよっ……。」 「それでも、美幸が好き。」 君の優しい言葉が、心に響いた。 「だけど、瑠衣と一緒にいたいーーっ。」 この思いは、 確かに、私の心からの思いだった。