「なあ、美幸。」
ずっと続いていた沈黙を破るように、
瑠衣が言葉を発する。
「なに?」
「優也のこと、どう思う?」
珍しく真面目な顔で、そんなことを尋ねてくる。
そのまま流れで、近くにあった公園に入り、
2人でベンチに座る。
「………好きだよ。」
不安定な気持ちを、瑠衣に伝えるのは苦しい。
告白してくれたから。
もちろん断るつもりでいた。
瑠衣とは、私が避けていたから、話すのがすごく久しぶりな気がする。
「正直、美幸の今の気持ちは、あんまり信用出来ない。でも、その気持ちが本当かどうかは聞かない。」
瑠衣はたんたんと喋り始める。

