あの先生は厳しいことで有名だから。 「ほら、行くぞ〜。」 「うん。」 屋上から降りる階段で 私のまえに見える背中。 そういえば、普通に話せたな。 そんな些細なことが嬉しい自分が嫌になる。 この人は、もう私の隣にはいない。 溢れそうな涙。 それでも、幸せを願おうとする私は馬鹿なのだろうか? 大嫌いな数学以上に 恋の方程式は難しい。