「あの、すいませんっ起こすつもりはなかったんですけど、つい顔を覗き込もうとしてしまって!」 慌てて謝りながら、顔を下げる。 しばらくそのまま停止していると、相手の声が聴こえた。 でも、それは怒りの声でも、許してもらったものでもなく…… 「美幸?」 いきなり名前を呼ばれて、下げていた顔をあげる。 そこにいたのは、 「優也ーーー。」 今、最も会いたくない人。