「美幸先輩っ」 グラウンドでは、卒業生、在校生、保護者、先生ーーー 毎年見る光景。 だけど、今年は私たちが主役なんだ。 後ろを振り向くと俊平くんの姿があった。 「ご卒業おめでとうございます。」 「ありがとう。」 そういえば、俊平くんとの出会いは最悪だったんだっけ。 瑠衣の悪口を言われて、叩いちゃったんだ。 「最後に伝えたいことがあるんです。」 俊平くんの真剣な声に、自然と私も気を引き締める。 「俺、美幸先輩のことが好きです。」