『もう、諦めろ。』




そう、言って。




君を泣かせてしまったんだ。





あの日はいつになくイライラしていて、



優也の写真を見つめながら、泣きそうな君の姿にイライラして。





君を泣かせた。







泣かせた本人の俺は、ただどうすることも出来ずに、謝った。







その前に君の泣き姿を見たのは、遠距離の厳しさに君が泣いてしまった時。





俺の気持ちも知らずに、俺の前で何回も泣いてたよな。








そして、最も記憶に残っているのは……




飛行場で、優也を送り出した後。