「それでも、嘘の事を信じ続けて、真実を後から知るのは、とても辛い。」
じわじわと視界が歪んでいく。
「真実から、現実から逃げるのは疲れてしまう。」
私が、逃げているのは、どんな真実?
「答えを知ることに悪いことなんかない。
『知らない方がいいこともある』なんて言う。
けど、俺と瑠衣は、青の秘密を知って、知らない方が良かったなんて思わなかった。」
私が、目を背けたのは……
「辛くても、受け入れたとき、人は成長する。もう、わかっているんじゃないかな?」
私は、優也の告白が嬉しかった。
でも、瑠衣を愛してることに代わりはなくて、
それを過去にして 『酷い女』 になるのが怖かった。

