「それを教えるのは、美幸と一緒になれた時にする、って幼心に決めたらしくて。ずっと、言う日を楽しみにしてた。」




幼い頃に決めたことを、ずっと守っていたんだ。



何と無く、可愛いな。



いなくなった後に知った、あなたの可愛いところ。




それは、嬉しいはずなのに、今の私には、キツイ事実。





「瑠衣から、答えは教えてもらった?」




哉也さんの言葉に、話す気力は無くて、首を横に振った。





「そっか。じゃあ、これは瑠衣からのメッセージに思って。」




哉也さんは、一つ一つの言葉を噛みしめるように、ゆっくりと答えを言う。