「お待たせ……」 待ち合わせ場所に行くと、既に優也は来ていた。 今、待ち合わせ15分前だよね? 優也早いなぁ。 「美幸早いな。」 私は15分前に来るのが癖になってる。 「優也の方が早いよ。」 「まあ、30分前に来たからな。」 30分前?! どうしてそんな前から…… 「ほら行くぞ。」 優也は私の手を握ると、歩き出した。 「ちょっとっ///」 抵抗するも、ギュッと握られて離してくれない。 浴衣じゃないから、動きにくい訳では無いけど…… 何故か触れている手を意識してしまう。