瑠衣に促されるまま、ベンチに座る。 「とりあえず、俺はなんか飲み物買ってくるから、橋本と一条は美幸を頼んだ。」 瑠衣はそう言うと、自販機のある方へ走って行った。 「美幸、大丈夫?ごめんね、気付いてあげられなくて。」 喋れないから、首を横に振って、大丈夫アピールをする。 「本当に平気?私、一回トイレに行ってくるよ?」 私は黙って頷く。 希望は、躊躇いつつも、トイレに向かった。 ーーー必然的に、ここに残ったのは、私と優也だ。 「………大丈夫か?」 「へい、き。」 本当は大丈夫じゃ無い。