「初めまして。美幸と同じ2-5の城崎 瑠衣です。」 もちろん、瑠衣だって、優也と中学で同じクラスの時もあったから、初対面のはずは無い。 むしろ、仲は良かった方だ。 2人とも、サッカー部だったし。 「一条優也です。」 今度は優也も躊躇いながら、ちゃんと挨拶した。 「それじゃあ、自己紹介も終わったところで、Wデートしよっか。」 そう言うと、希望は珍しく最上級の可愛い笑顔をした。 私はこの希望の笑顔の為に、この想いに鍵をかけるしかない。 ---心の1番深い所に、隠さなきゃいけない。