すると、今まで黙っていた相手の男の子達は、私の腕を掴んだ。 「何だよお前!先輩だからって、やって良いこととわるいことくらい知ってるだろ?!」 私は、涙が溢れた目で、彼らを睨んだ。 「んだよ、その目はっ!!」 3人組の1人が、手を振り上げた。 殴られるっーーーー 「お前らやめろ。」 唐突に聞こえた声は、男の子の手を掴んでいた。 「優也……」 「優也先輩っ!」 優也のことを知ってる? それなら、この人達は、もしかして。 「相川。こいつら、サッカー部の後輩。悪かったな、こんなことして。」