「また、来ればいいだろ?」 「うん。絶対ね!」 「わかった。約束な。」 この海は、神秘の世界で、不思議な生命の世界で、 青い世界で、広い世界で--… 2人だけの世界だった。 「ねぇ、瑠衣。あの海って、2人だけの世界だね。」 「聞こえねーよ。」 バイクの上で、密かに思ったこと。 それは、私だけの秘密にしよう。 「何でもなーいっ!」 「何だよそれ。」 私だけの秘密にしよう。