愛している人がいて、その人は私を優しく、温かく、愛してくれる。




これ以上の幸せは、この世に無いだろう。





確かな幸せを感じながら、私達は、春の海を眺めた。




水を掛け合ったり、砂浜で城を作った。






「瑠衣、今年の夏も泳ぎにこようね!」



「もちろん。」





当たり前に明日があって、永遠に一緒にいられると、思ったんだ。






「そろそろ帰るか。」



「ヤダっ。まだ瑠衣と一緒にいたいんだもん。」




「お母さん、心配するだろ。もうすぐ7時だし。」




そんなに時間が経ってたのか…