再愛 ーサイアイー




「私が、お母さんを愛で支えてあげる。」



お母さんは、もう1人で戦わなくていいんだよ。




だって、私がいるから。






「お母さん、愛しています。」



瑠衣へのとは、違うけれど。



確かに、『愛』と呼ばれる感情。




私の腕の中で、黙っていたお母さんは、言葉を紡いだ(つむいだ)。





「私も、あなたを愛しているわ。」




家族の間で成立する愛情。




ーーーそれは、家族愛





生まれた瞬間から、確かにあった存在に、



人は慣れると、忘れてしまう。




家族だから、傷つけ合うこともあるけれど



愛情は存在するから。




決して忘れてはいけないんだ。