再愛 ーサイアイー




虚ろな瞳と一気に老けたような、疲れた表情。




ーーああ、間違った。




その姿によって、流れる涙と共に



私は、絶望した。






真実に気が付いた。




お母さんは、知っていたんだ。



お父さんが浮気していたこと。




それでも、幼かった私には言えない事実を1人で抱えてたんだ。




信じたくないから、知らなかったフリをして。




今、現実と向き合っている。



だって、もう逃げられないから。




“誰に頼ればいいか、わからない”



希望をなくしたその目が、私の選択の間違いを表している。




結局、私はお母さんの何も、わかっていなかった。