「瑠衣、私、全てを終わらせるね。」 「美幸なら出来るさ。」 根拠のない言葉も、私の前に進むための支えになる。 恋って不思議だね。 形ないのに、こんなにも人をおおきくさせるのだから。 「瑠衣。決着を着けるね。」 私はその日、お母さんとお父さんへのメールを打った。 そして、今週末の土曜日。 私の両親は、約5年ぶりに再会することになった。 それは、きっと、これからの未来を大きく変えるのだろうけど、 瑠衣がいるから、怖がらなくてもいい。 私は、1人ではないのだから。