「最終的にどうするのかを決めるのは、美幸だから。」
瑠衣はそのまま強く私を抱きしめた。
「俺は、美幸のそばにずっといる。不安な時は言えよ?支えてやるから。」
私は、この人に何度、この言葉を与えられたのだろう。
この温もりを、何度も貰った。
そして、いつも優しさと温かさで救われ、君の存在が、なくてはならない大切なものへと変わった。
「俺は、美幸がいないと生きていけないから。だから、俺に遠慮なく頼れ。」
まだ、何も解決していないけど、
彼の言葉が勇気をくれる。
前に進み出す勇気を。
「私も瑠衣なしでは生きていけない。」
本当に心から、そう思った。

