そのまま瑠衣の部屋に行く。
「飲み物、コーラとオレンジと紅茶どれがいい?」
「オレンジお願い。」
瑠衣は、すぐにオレンジとコーラを持ってきてくれた。
「で、美幸のお父さんのことだけど…」
いつもどうり、瑠衣の足の間に座らされ、後ろから抱きしめられる。
「うん……。私、このままじゃダメだとは思っているの。」
「うん。」
「でも、どうすれば前に進めるのかわからない。どの道を選べば、誰も傷付かなくていいのか、わからない。」
私を抱きしめたまま、瑠衣はちゃんと話を聞いてくれた。
「……そっか。」
瑠衣はしばらく黙り込んだ。

