そして、私は、悟った。 優也くんの心の中に、 優也くんの瞳に、私が映ることはない。 瑠衣くんが知る、優也くんの過去は 知らない方がいいこと。 それは、きっと優也くんの大切な何かに関わることなんだろう。 それを知らない方が、私の為になる、というのなら、 逆に、知ってしまうと、私が傷付くということ。 優也くんの過去に関われないということは 優也くんの心に私は入れないということ。 私は、その瞳に映らないーー…