俺は、美幸の気配がすぐそばまだ来るのを待つと、 グイッ 閉じていた目を開け、手を引っ張った。 「きゃっ」 「何しようとしてたの?」 口元に笑顔を浮かべ、俺は尋ねた。 「あ…その、起こそうかなって…」 俺はその言葉を聴くと、美幸の後頭部に手を伸ばして、引き寄せた。 「嘘つきな唇にはお仕置き。」 そのまま、美幸の唇にキスをする。 「んんっ」 驚いたような美幸は、逃げようともがく。 「ダメ。逃げんな。」 抵抗する美幸に深いキスをすると、 美幸の体から、だんだんと力が抜けていくのがわかった。