「私も、好き……」
精一杯、瑠衣に応えた。
いつもよりも余裕のない瑠衣が “好きだ” と何回も言ってくれて。
何回も名前を呼んでくれた。
ーーそして、私と瑠衣は一つになった
痛みで声が上手く出なくなって、息の仕方がわからなくなった。
けど、その痛みは繋がった証拠で。
愛を感じた。
「大丈夫か?」
私の体を気遣ってくれる瑠衣に、私は答えた。
「痛いのに、幸せなの。」
そこからは、あまり覚えていない。
でも、瑠衣が何度も “愛してる” と言って、
その言葉に “私も愛してる” と精一杯返した。
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