瑠衣の心臓の鼓動を聴いていると、すごく心が温かくなる。




その感覚が幸せだから、私はそのまま瑠衣に抱きついた。






「美幸…」



暫くして、瑠衣に名前を呼ばれた。




「何?」



「ごめん、一回離れて……」




瑠衣の突然の言葉に、ビックリした。





「どうして?私、もっと瑠衣に抱きしめられたい。」




もしかして、甘えすぎちゃったかな?



私は頼り方を知らないから……




「勘違いするなよ?美幸のせいじゃないからな。」




「じゃあ、どうして?」




「……俺も男だから、美幸といると…理性が、な。」