『きゃーーーっ』



真夜中の暗い病院の中を女の人が走る。




『お姉ちゃん、遊ぼう?』



無垢な男の子の笑顔に、女の人は恐怖で顔を引きつらせた。





『あなた、昨日、死んだはずじゃない!なぜここにいるの?!』




『お姉ちゃん、遊んでくれないの?』




『誰か、助けてっ!』




女の人の叫びは廊下に虚しくこだまする。




『どうして、誰もいないのよっ?!』




昼とは大違いの病院の様子に、女の人は悲鳴をあげる。




『あーそーぼう。』




気付けば、すぐ後ろに男の子が……




『いやーーーーーっ!!』






「も……う、やめよっ、」




そのテレビの画面の様子に、私は瑠衣に抱きついた。