家のことを知っているのは、瑠衣と希望。 言いたいけど、言う勇気がなかった。 希望は今、優也と幸せにしてる。 瑠衣に頼ることに抵抗感がある。 なぜ、 誰にも話す勇気がないの? なぜ、 話すことに勇気がいるの? ……そっか。 理由なんて、最初っからわかっている。 小さい頃は普通に育った。 どこにでもある保育園に預けられ、 公立の小学校で行った。 小学6年の春休み。中学の入学式直前に父がいなくなってから。 必死にお金を稼いでくれている母に甘えることが出来なくなっていた。